🌸ブログで読む『ただいま大須商店街⑤』～OSU五番街計画・賛成派vs反対派～

久美子が27年振りに帰って来た晩…
「まつだ屋」を訪ねて来た商店街の人。

「正さん！頼むよ！
賛成派に回ってくれよ！」

「無理なもんは無理だ！」

「ここだって
あんたの代で終わりだろう?」

「…」

「もうそんなに続けられる
歳でもないし…」

そして…
再会した、幼なじみ大輔も…

大輔「お前は知らんだろうが 
大須は日に日に変わっとる。
来る客も…。商売も…。
親父さんは客に合わせて変わったんだわ。」

「でも、あの…
頑固親父がだよ?…嫌だ！嫌だ…」

「ところで…
あの話しは知ってる・の・かな…？」

「あの話し！?」

「この大須にだなぁ…
とんでもない話しを
ぶち上げた奴がおるんだっ！」

さぁ、続いては…
『OSU五番街計画』。

賛成派と反対派の人たちのお話しを―

🌸前回のお話し🌸

商店街の人「杉山さんの言う通り…！」

杉山議員「…」

商店街の人「大須は元気なうちに
生まれ変わらないとダメだ！」

正さんを賛成派に誘っていた、商店街の人が訴えた。

商店街の人「また…いつ…
シャッター街なるか、分からんもんね…」

身を乗り出して…
更に、大きく、全員が頷いた。

杉山議員「いやぁ、皆さん！
こっち側について大正解ですよ(笑)」

同じ頃、
正さんに家には”反対派”の商店街の人が向かい合い、声を荒げていた。


2人を見つめる正さん。

商店街の人「（食台を叩きながら）
何がニューヨークだて！
俺は…この！今の…！
大須が好きなんだわぁっ！」

商店街の人「俺だって
この街で生まれて…。
この街で、育って来たんだわ…」

正さん「…」

商店街の人「俺は…
ここで死にたいんだわっ！」

正さんに訴える、商店街の人。

杉山議員「よし！
何としても、この計画は実行するぞ！」

商店街の人「はい！」

全員、立ち上がり…

商店街の人「杉山さんについて行きます！」

杉山の秘書が大作を眩しそうに見つめた。

杉山議員「この街の、為にーーッ！」

西田さん「たぁへん…！
たぁへんッ！！」

正さん「！?」

八百屋の西田さんが倒れるように駈け込んで来た。

西田さん「山下さんも！大野さんも！
賛成派に、寝返ったのーーッ！（食台を叩いて）」

正さん「…」

商店街の人「（目を瞑り）」

正さん「ほぉか…。」

商店街の人「やっぱり…
跡継ぎがおらんところは賛成派に回っとるんだわ…。」

西田さん「…」

商店街の人「…」

重い空気が流れる中…
正さんが口を開いた。

正さん「この歴史ある…
大須の街を…。こんな奴の…
思うようにさせてたまるかッ！」

食台に 
チラシを叩きつけた正さんは
小さく、ため息をついた。。

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