12月14日――
『ただいま大須商店街』の
撮影が始まってから、凡そ、1ヶ月。
新聞等の…
取材に答えていた
松下由樹さんの言葉を胸に
大須に向かった。
"ふるさとの味は
みたらし団子…"
地下鉄・名城線の
上前津駅を降り…
東仁王門通から商店街に入る。
そのまま、西へ向かい…
門前町通を渡り、仁王門通へ。
その…
門前町通と仁王門通が
交わる角に、
大須のみたらし団子を代表する
ある、お店がありました…
『新雀本店』―
聞くところによれば…
創業は昭和41年。
戦後…
路面電車の撤廃、
栄、名古屋駅、地下街の発達と…
どんどん発展を遂げていく街とは
分断され…
"陸の孤島"と呼ばれた、大須。
『新雀本店』が創業を開始した
昭和41年は…
昭和52年のラジオセンター
アメ横オープンを起爆剤に
一気に発展を遂げていく、
ちょうど過渡期にあたります。
今から
10年ほど前までは…
名物おばあちゃん…
すぅおばあちゃんが店先で焼いていらしたそう。
この日は…
あいにくのオープン前。
後ろ髪をひかれながら…
お店のシャッター前を通り過ぎました、、
秘伝の醤油ダレは…
創業から、
継ぎ足し、継ぎ足し
受け継がれ…
その味は、日を重ねる毎に旨みを増しているそう。
最初…
じっくりと焼かれた
お団子は、一度タレをくぐらせ
また、焼かれる。
そして…
出来上がりの少し手前で
一旦、引き上げられ…
注文が入って、また
仕上げ焼きされるそう。
食べ歩きが
定番の大須だけど…
このお店には、
「ここで食べて下さい」の
スペースがあり、
串を捨てる容器も
設置されているそうだ。
そして
ここでは…
老若男女が肩を並べ、
お店を継いだ…
すぅおばあちゃんの
息子さんと話しながら、
お団子を頬張ってるそうだ。
中学卒業と同時に
名古屋を離れた、松下さん。
みたらし団子は…
「東京にはない。
身近で…
子どもの頃から食べていた味で、
食べたくなるもの。
そこにいる人達、
食や味、言葉には…
懐かしさと安心感を感じます」
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